歯周病と基本的な対策

歯周病を罹患したり歯周病が悪化したりする要因として、加齢、飲酒喫煙、生活習慣上の不摂生の蓄積、歯と歯茎を含む口腔ケアの失敗、歯科医院への通院を歯科治療の途中で止めた、過度のストレスを抱えているなどの要因が考えられるでしょう。
歯周病は虫歯に比べると患部への症状の表面化が遅く、セルフチェックをしていなければ、歯周病を初期段階で発見することは到底望めません。
セルフチェックを行っていたとしても、予兆をとらえきれない可能性があります。
そのため、歯周病の罹患や悪化を防ぐためには、虫歯以上にセルフチェックと定期検診によるダブルチェックが必要となり、日頃から歯周病予防に注力しなければなりません。
ただし対歯周病対策のために、セルフチェックと定期検診によるダブルチェック体制を構築していたとしても、歯周病の罹患や悪化に見舞われる可能性をゼロにすることができるわけではなく、その効果は、あくまで歯周病リスクを抑制するに留まります。
なぜなら、歯周病を悪化させる要因のうち、加齢に関しては規則正しい生活と栄養バランスの整った食事で、多少遅らせることができても限界があります。
ストレスの場合、解消しきれないこともあり得るからです。
歯周病の原因は結局のところ、体力と免疫力の低下による口腔内の悪性細菌への感染なので、加齢やストレスのように対処が難しい要因の解消に労力を割くよりも、確実に対処可能な、飲酒や喫煙の抑制、生活習慣の改善、適切な口腔ケアなどに注力してください。